中級:レゴ人形のページ



7のセクションに分けています。どこまでやるかの目印にご利用ください。

Section1:頭部の基礎作り

Section2:頭の形を仕上げる

Section3:人形の胴体を作る

Section4:足を作る

Section5:腕を作る

Section6:手を作る

Section7:頭に顔を描く

レゴ人形の様な複雑な物体は、単純なパーツに分解して考え、それを一つづつ作って行くのが定石です。

今回はまず、レゴ人形を頭、手、胴体、足に分けて、それを更に細かく分解して作って行きましょう。

Section1:頭部の基礎作り

1.

毎回のごとく行っている作業です。左側のバーの「基本図形P」をクリックしてください。

するとコップの時のように、水色の線が表示されます。同時に出てきた「基本図形」のパネルで右下の円柱から角をとった形を選択してください。

そのあとに、詳細設定のボタンをクリックして、「基本図形の作成」というパネルを出してください。そのパネルに書かれているの数値を

分割数サイズ
U方向20100.0
V方向1180.0
丸め1045.0

に設定してください。ですが、まだ作成ボタンは押さないで下さい。

2.

作成する前に、色を付けます。

右下のパネルの「新規」を押し、コップでやった様に"材質"を作って色を設定します。

ちなみに「作成」ボタンを押す前に、あらかじめ材質パネルの中にある"材質"を選択しておくと、作成された物体は設定した"材質"の特徴を持つようになります。

今回はレゴロボットの色である黄色でやって行きましょう。

設定が終わったら「材質設定」のokを押して閉じ、「基本図形」の「作成」を押して下さい。

3.

画像の様になったらOKです。これはレゴ人形の頭になります。何となくイメージがつくでしょうか?

Section2:頭の形を仕上げる

4.

ですが、レゴ人形の頭と比べると上下の突起が足りません。それも基本図形から作って行きます。

基本図形の、左から3番目、上から2番目の物体(コップの時と同様)を選択した後、詳細設定を押し、数値を

U方向:15 V方向:1 内径 :65.0 外径 :75.0 高さ :80.0

に設定して下さい。

そして、水色の線でできている図形の中心から伸びている緑色の矢印を操作して、画像のように下に少し飛び出させ、「作成」ボタンを押して下さい。

この時、先ほど作った材質パネルにある"材質"を選択してあるか注意してください。

5.

次は上部の突起物を作って行きましょう。基本図形から先ほどと同じ左から3番目、上から2番目、詳細設定を押して数値を、

U方向:15 V方向:1 内径 :40.0 外径 :50.0 高さ :80.0

で、今度は上に少し飛び出させて「作成」をクリックしてください。

6.

あっと言う間にレゴ人形の頭の完成です。基本図形の機能を上手く使えば、すぐに作りたい物体を作る事も可能になります。

え?顔?大丈夫です、後で作ります。

Section3:人形の胴体を作る

7.

次に、胴体を作っていきましょう。

ですが、まず胴体の製作に移る前に、"オブジェクト設定"をしておきます。右上の、「物体パネル」のobj1と書かれたボタンをダブルクリックして下さい。

出て来た「オブジェクト設定」の"基本情報"の下にある、「obj1」と書かれているバー。そこの名前を「頭」に変更して下さい。これはこの物体の名前になります。

変更したらokを押して閉じ、右上の「物体パネル」の「新規」を押してください。

すると、「obj1」と書かれたボタンが出てくるので、選択してください。

8.

まずは、胴体を作る空間を確保するために、頭を上にあげます。

左側のバーの「範囲R」を選択して、物体全体を囲います。すると線が水色になります。これで選択した状態になりました。

そうしたら、「範囲R」の下にある「移動V」を選択します。すると画像のように先ほども使った緑色の矢印が出てきます。これを使って頭を上にあげてください。

9.

「基本図形P」をクリックして左から2番目、上から1番目の立方体を選択し、詳細を、

分割数サイズ
X方向1230.0
Y方向1210.0
Z方向1150.0

に変更して、まだ「作成」は押さないで下さい。

10.

次に、右下の「材質パネル」の「新規」をクリック。

新たに出て来た「mat2」ボタンをダブルクリックしてから、今度は色を赤に設定し、物体を「作成」して下さい。

11.

すると、この様になるはずです。これを少し変形させて胴体を作ります。

ところが、頭が胴体に埋まってしまってますね。なので移動ボタンと「物質パネル」を使い合わせて綺麗にかみ合うようにします。

12.

「obj1」ボタンの目の左隣にある空白のボタンをクリックして下さい。すると、鍵のマークが出現します。これは、"この物体をロックしました"というマークです。

つまり、今、「obj1」に設定されている物体は、「編集不可」の状態になった訳です。

試しに「範囲R」のボタンをクリックして、物体全体を囲ってみて下さい。

すると、頭のパーツしか"選択"出来ないようになっている筈です。

13.

F3ボタンを押して横からの視点にします。この視点で、胴体の上部に頭をくっつくけて下さい。下の突起物は少し埋まっても構いません。

さて、これで頭と胴体の結合部がかみ合いました。では、胴体を変形させて行きます。

14.

「obj1」のロックを解除し、胴体の下部分(立体の底辺)を"選択"して、下に少し引っ張ると同時に操作パネルの真ん中の「X」をクリックしたまま右に動かし、大きさを調整して胴体の形に近づけます。

手元にレゴ人形がある方はそれを見ながら、無い方は画像を見ながら大きさを調整してみて下さい。

15.

これで胴体は完成です。最後に、右上の「obj1」をダブルクリックし、名前を"胴体"に変えておきましょう。

名前は置き換えると、一目でわかりやすくなります。

Section4:足を作る

16.

お次は足です。右上の「物体パネル」の「新規」を押してから、新しくできたボタンをダブルクリック。名前を"足"に変えます。

17.

次に、右下の「材質パネル」の「新規」を押し、先ほどと同じように色を付けます。

足は、黄緑色にします。

基本図形を押して、形を先ほどと同じく立方体にしてください。詳細設定を押して、数値を

分割数サイズ
X方向1???
Y方向135.0
Z方向1150.0

にして下さい。

???の部分は、先程皆さんがどれ位胴体を変形させたかで決まって来るので、胴体の横幅に合うように調整しましょう。後、???に入力した数値は後で何度か使うので、メモしておくようにして下さい。

先ほどの様に物体を移動させるのは面倒なので、今度は最初からくっつけて「作成」します。

18.

もう一つ図形を作ります。形は左から1番目、上から2番目の円柱を選びます。数値は、

U方向:30 V方向:1 半径 :75.0 高さ :???

にして下さい。???は、さっきメモした数値を入力して作成してください。

19.

"作成"した物体は"選択"した状態のままですか?もしそうなら、操作パネルの右の「X」ボタンをクリックしたまま右に動かして、物体を水平にして下さい。

キーボードの「Shift」キーを押しながら回転させると15度ずつ回転するので、活用してみて下さい。

もし、"選択"が解除されてしまった場合は、「Ctrl」+「Z」で一旦戻し、"作成"し直せばOKです。

20.

円柱の位置を調整します。緑色の矢印で、画像の様に位置を調整して下さい。

21.

それではまた新たに基本図形を押し、立方体を選択して数値を、

分割数サイズ
X方向21???
Y方向1300.0
Z方向1125.0

に変更して下さい。

そして、青い矢印で画像の様に、水色の枠をどちらか片方に寄せ、円柱の左端と枠の左線が重なる様にしてから、「作成」を押して下さい。

22.

次も基本図形の立方体を選択して数値を、

分割数サイズ
X方向21???
Y方向1110.0
Z方向1166.0

に変更し、今度は足の裏の位置を揃えてから「作成」して下さい。

しかし、自分では揃えたと思っても、物体は少しはズレている物です。

そこで、"頂点を揃える"機能を使ってみましょう。

23.

まず、足の裏に面した頂点を全て"選択"します。

に変更し、今度は足の裏の位置を揃えてから「作成」して下さい

次に、上のバーの「選択部処理(S)」の項目の中の、「頂点の位置を揃える(W)」というボタンをクリックして下さい。

24.

すると、画像の様なパネルが出てきます。

今はYの所にのみチェックが入っていますね?

これは、「Y軸だけを揃えますよ」という合図です。

そして、その右の欄に、Y軸の数値を入力すれば、頂点がその様に揃います。

今回は、特に何も入力する必要はありません。そのまま「OK」をクリックしましょう。

さて、これで頂点が揃いました。あまり変わらないように感じられるかもしれませんが、これで、足裏の頂点が寸分違わず揃った訳です。

25.

では、この足は左右つながっているので、分離させていきましょう。

左側から「削除D」ボタンをクリックして、画像で黄色くなっている、真ん中の面をクリックして削除して下さい。

その面に繋がっている足裏の面も削除します。

ただし、円柱は削除しないで下さい。

26.

画像の様になればOKです。

ですが、両足の内側に面が張られていません。なので面を張ります。

しかし、円柱が邪魔で、上手く面が張れません。ですから、円柱を一旦見えなくさせてしまいます。

まず、「選択S」ボタンを押してから円柱の面をクリックして"選択"して下さい。

また、「Shift」キーを押しながら別の面をクリックすると、さっきの面の"選択"を保持しながら、クリックした面も"選択"する事が出来ます。

27.

面を"選択"したら、画面上部のバーにある「選択部属性(A)」をクリックし、その中から「面を一時的に隠す(Q)」を選択して下さい。

28.

すると、面が消失します。

これは、"面が見えない"状態になっただけで、本当はそこにあります。

右上の物質パネルの「目」をクリックするとそれと似たような事が出来ますが、こちらのほうが更に細かく面を見えなく出来ます。

さて、円柱の下の方の面を全て見えなくしました。では、面を張っていきます。

29.

左側から「面の生成F」を押してから、出て来たパネルの「三角」と選択されているのを「面」にして下さい。

これは、4つの点を左クリックで指定すると、そこに新しい面が出来るという機能です。

空白をクリックしても点は出現しますが、既にある点をクリックするとそこの点が一つの点として認識されます。

30.

足の内側の四角の点を選択し、面を張って下さい。足と足首が左右にあって、計4つの面を張る事になります。

31.

できたら、「選択部属性(A)」から「隠した面を表示(S)」をクリックして下さい。

すると、見えなくなっていた円柱の面見えるようになりました。これで、足は完成です。

Section5:腕を作る

32.

最後に、腕を作りましょう。

右上の「物質パネル」の「新規」をクリックし、新たに出て来たボタンをダブルクリック。名前を"腕"にして下さい。

33.

次に、右下の「材質パネル」の「新規」を押して、出て来たボタンをダブルクリック。

腕は橙色にします。

34.

腕は、円柱をベースに作ります。

基本図形を押して円柱を選んで数値を、

U方向:30 V方向:15 半径 :45.0 高さ :175.0

に変更してください。

画像では分かりにくいですが、水色の枠を真ん中の四角で黄色い点を使って胴体の右側の外に出して「作成」して下さい。

35.

次に、基本図形の左から3番目、上から1番目の球体を選択して数値を、

U方向:30 V方向:30 半径 :45.0

にして、腕の真上に「作成」して下さい。

36.

右上の、"頭"と"胴体"と"足"を右上の「物質パネル」からロックしてから、球体の下半分を「範囲R」で選択し、キーボードの「Delete」を押して下さい。

37.

球体の下半分が消えました。では、この二つをくっつけます。

38.

画像の様に「移動」を使って二つをくっつけて下さい。

そして、コップでやった時の要領で、半球体と円柱をくっつけます。片方の点をクリックしながら、一つにしたい点の近くで右クリックです。

39.

次に、半球体を潰します。操作パネルの真ん中の「Y」を操作して画像の様に潰します。

40.

円柱の、上下の端にある線以外の線を"選択"して下さい。

41.

そして、画像の様に操作パネルの真ん中の「Y」を操作して真ん中に線を寄せます。

ここは腕の関節となります。滑らかな関節にする為に、この様にしています。

42.

腕を傾けましょう。レゴ人形の腕はこの様に傾いています。本物、もしくは画像を見ながら、操作パネルの右の「X」で傾けて下さい。

ここで注意。どちらが前方か、ちゃんと確認してから傾けて下さい。

足のつま先が飛び出している方が前方です。

傾けたら、画像の様に関節より下の部分を全て選択し、少し伸び縮みさせて腕の長さを調整しましょう。

43.

左側の「曲げ」を選択し、関節を曲げます。やり方は覚えていますか?根元から先に向けて線を引いてから、クリック&ドラッグです。

44.

曲がりましたか?画像の様に曲げればOKです。

できたら、「移動V」ボタンをクリックして下さい。

45.

画像の様に、再度腕の長さを調節します。肩から関節だけでなく、関節から先の長さも調節しましょう。

46.

腕の長さを調節したら、今度は腕の先の傾きを調節します。

操作パネル右の「X」を使って調節します。操作パネルには慣れて来ましたか?

47.

今度は腕と胴体をくっつけます。F1を押して視点を変えて下さい。

48.

操作パネルで、画像の様に傾けましょう。どの位の角度かは、正確には測れないので、個人の勘で測ってください。

49.

赤い矢印で移動させ、腕と胴をくっつけます。腕の傾き加減に違和感を感じたら、ここで直しましょう。

50.

次に、先っぽを元の傾きに戻します。先っぽだけを選択し、操作パネルの右の「X」を使って画像の様に傾けましょう。

Section6:手を作る

51.

さて、ようやくここまで来ました。最後のパーツの手を作っていきます。

基本図形を押し、左から3番目、上から2番目のパイプを選択して数値を、

U方向:30 V方向:1 内径 :50.0 外径 :60.0 高さ :80.0

に変更し、「作成」して下さい。

52.

作成した物体F2を押して上から見て、画像の様に上を少しだけ「削除」して下さい。

「投縄G」で"選択"してから「Delete」を押して削除します。

53.

削除した物体の側面に面を張ります。「面の生成F」で、側面を閉じましょう。

54.

次に手首を作ります。基本図形を押し、円柱を選択して数値を、

U方向:30 V方向:1 半径 :30.0 高さ :80.0

に変更し、「作成」して下さい。

55.

円柱を水平にして、手につけます。

56.

手の平に円柱が飛び出てないか確認します。

57.

出来た手を、腕の傾きと同じ傾きにして、腕にあてがいます。少し大きいですので小さくします。

58.

操作パネル真ん中の、四角が2重になっているボタンを使って小さくして、腕と手をくっつけましょう。

59.

腕の真心に来るように調整します。

では、これで腕が片方だけ出来上がりました!

ここで皆さん、今こう思いませんでしたか?

「うげぇ、今のやつもっかい作るの?」と。

安心して下さい。実は簡単にもう片方の腕を作る方法があります。

60.

右上の「物質パネル」の「腕」ボタンをダブルクリックし、「オブジェクト設定」を開いてください。

そこに、"ミラーリング"という項目があります。今は、"鏡面を作成しない"に黒ポチが付いています。

そこを、"左右を分離した鏡面"に変更して下さい。

そして、その下の"適用軸"が"X"になっている事を確認してから、「OK」を押します。

61.

すると、左右対称の腕が現れました。

しかし、この腕、実体はありません。これは、物体を左右対称にする事で生まれた鏡面です。

中心に鏡が置かれてると考えれば、分りやすいでしょうか。

最後に、画面上部にある「点」「辺」のボタンを解除して下さい。すると、画面に表示されている点と辺が消えます。

62.

最後に、画面上部にある「点」「辺」のボタンを解除して下さい。すると、画面に表示されている点と辺が消えます。

ですが、まだ足りないところがあります。そうです、顔です。

顔がなければレゴロボットが完成したとは言えません。

Section7:頭に顔を描く

63.

まず、左側から「UV操U」というボタンを押して下さい。

そして出て来たパネルに、四角と円柱と球の絵が並んでいるボタンがあります。

そこの四角のボタンを押して下さい。そうすると、画像の様になります。

64.

では次に、右上のオブジェクトパネルの「頭」を選択して下さい。

画面に映っている水色の四角の右隣にあるボタンから「Fit」を押し、その後「Apply」を押して下さい。

65.

すると、画像の様になるはずです。「Fit」は、選択されたオブジェクトに水色の四角をフィットさせる機能を持ち、「Apply」は水色の四角に囲まれた物体の辺を映し出す機能を持っています。

66.

次は、UV操作パネルの下から二番目にある「ファイル出力」を押して下さい。

すると、画像の様なウィンドウが出てくるはずです。そのウィンドウの「指定」ボタンを押して、このレゴ人形が保存されている所と同じ場所に、画像を保存して下さい。

67.

画像の様な画像が保存されているのを確認したら、次に進みます。

68.

レゴ人形の顔を描きます。画像の輪郭から目と口の位置を想定して書いて下さい。ここでは、フォトショップ(elements)を使って描いています。

フォトショップがないという方は、レイヤー機能がついているペイントソフトを使用してください。

この作業のコツですが、目安としてまっすぐの線を引くと、作業がしやすいと思います。

そうすると目の位置も横で揃い、口も中心部に描きやすくなります。

69.

顔を書いたら、それ以外を全て黄色で塗りつぶしましょう。輪郭の線が残っているとおかしな事になります。描けたら、先ほど同じ場所に保存して下さい。

これはPCに最初からダウンロードされている「ペイント」でも出来ますが、それでも無理と言う方の為に、一応この画像を添付しておきます。

70.

ではメタセコイアに戻ります。右下の「材質パネル」の 「mat1」は黄色の設定ですね?そこのボタンをダブルクリックして下さい。

71.

次に、"マッピング"の"模様"という項目から、「参照」を押し、さっき書いた顔の画像を選択し、「OK」ボタンを押して下さい。

72.

顔が書かれました。紛れもなくレゴ人形ですね。

しかし、後ろを見て下さい。

73.

ギャァァ~

後ろにも顔が映ってしまっています。

これは、画像を前から後ろまで通して物体に貼り付けている為起こる現象です。

更に、手を見てみましょう。

74.

黒い斑点の様な物が浮かんでいます。

これは、手も「mat1」で設定されていた為に、顔の画像がこちらにも適用されてしまった為に起こっています。

では、これらを直して行きます。

75.

右下の「材質パネル」の「新規」を押して、新しく黄色の材質を作ります。

76.

そして、新しく作った黄色の材質が選択されているのを確認した後、左の「材質」ボタンを押してから、顔の後頭部と手の黒い部分を塗りつぶして行きます。

77.

これで、完成です。

78.

また、材質をいじればこの様に一括で色を変える事も出来ます。好きな色に変えてみても面白いかもしれませんね。

これで、中級レゴロボット講座は終了です。お疲れ様でした。

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